某が学生の頃、1ドルは、な、な、なんと80円程でございました。今、1ドル150円ごときで「超円高になった~」とか報じていますけれど、あの当時と比べれば、超円安でございます。そんな中、同級生たちは、「オーストラリアに行ってきた」とか、あるいは、「ハワイに行ってきた」とか、学生とは思えないような景気の良い話を、あちこちでしておりました。また、同級生の中には、「お前も、海外に行って視野を広げて来い。図書館で勉強ばっかりしててはいかんぞ」と、偉そうにお説教をする奴まで居ました。 某はというと、旅行に行かなかった訳ではないのです。青春18きっぷを使い、大阪から北海道の登別温泉まで3日かけて各駅電車で行ったり、あるいは、1か月のアルバイト代40万円ぐらいを使って、沖縄の島々(宮古島、西表島、石垣島、沖縄本島)に飛行機で出かけたりしておりました。以前にも申し上げましたが、某の海外旅行デビューは、非常に遅く、26歳の時でした。一番最初は、ニューヨーク(1週間程度)でして、ホテルを予約せずに行ったら、不法移民と間違われて、なかなか入国させてもらえませんでした。しかも、初めて、12時間も飛行機に乗ったことから熱が出て、滞在中は、ずっと二つ星ぐらいのヒスパニック系の安ホテルの室内で、熱に浮かされながら寝て過ごしました。熱が引いたと思ったら帰国の日です。仕方がないので、また再び、12時間も飛行機に乗って日本に戻りました。何をしに行ったか、わからない旅でした(笑)。あっ、そうそう、この時、ニューヨークの街から、国際空港にタクシーで行く時、ヒスパニック系のタクシー運転手にぼったくられて、腹立たしい思いをしたのを思い出しました。最初の取り決め以外の支払いを断ると、ブチ切れて、身振り手振りを交え、何かを言って来ましたが、無視してタクシーから降りると、諦めて帰っていきました。 ニューヨークから帰った直後は、「二度と、海外旅行なんてすまい・・・」と思っていたのですが、半年後ぐらいに、気が付いたらバンコク行きの飛行機に搭乗しておりました。この時が、タイとのファ―ストコンタクトです。まだ、26歳か、27歳の時です。ほんの数十年前のことですが、あの頃の年齢に戻りたい・・・・・(笑)。神様にパライバトルマリンを一個差し上げるから、なんとか、願いを叶えてもらえんじゃろうか? しかし、タイに来て、タイ人の生活ぶりを見て、衝撃を受けましたねえ。「世の中に、こんな不真面目な国民がいるんだなあ・・・」と。まあ、階層にもよるのかもしれませんが、彼らの生活は、「食べる」「しゃべる」「寝る」の3つしかありません。「でも、働いている人もいるじゃないか・・・・」と思う人もいるかもしれませんが、タイ人がデパートでどんな働き方をするのかを見た事がございますでしょうか?例えば、服売り場や靴売り場ですと、皆が皆、どこかに腰を掛けています。客が来ても、同僚とおしゃべりを続けるか、携帯で誰かとおしゃべりするか、あるいは、鏡を見ながら、くしで髪をとかしたり、化粧をしたりするか、ヒドいのになると、完全に横になって居眠りをしている奴もいます。日本なら、即刻、首になりますが、タイでは、「マイペンライ(問題ない)」という事になるのです。何をするにも適当だし、無責任です。そのくせ、プライドだけは高いので、人前で注意して恥をかかせたりすると、大変なことになります。こんな感じなので、日本の会社は、労働者として、タイ人を受け入れようとはしなくなっているのではないかと思います。今は、「ベトナム人」「バングラディシュ人」「スリランカ人」「ネパール人」「中国人」「ミャンマー人」の6か国がメインの労働者ではないでしょうかねえ。 さて、今回、皆様にご紹介する商品ですが、このルースを見ていると、タイ人を思い出します。何とも「なまくらでボケたな青緑」が、ぽっかりと浮かんでは消え、また、ぽっかりと浮かんでは消えを繰り返します。締まりのない日常生活・・・・・。食って、会話して寝て、また、食って会話して寝て・・・・・、それが死ぬまで繰り返されるだけのタイ人の人生。タイ人が本を読んでいるところも、見た事がありません。だからなのか、ものの考え方も、非常にシンプルです。複雑な思考など、全然できません。このことを複数のタイ人に言うと、「うちの母は、働き者です」とか、いろいろ反論してきますが、「本当かよ?」という気持ちです。 そんなタイ人のような宝石ですが、「ギラギラの宝石よりも、こういう優しい宝石の方が落ち着くし、癒されるんです。ギラギラはしんどくなってきたんですよ、最近・・・・・」という方には、良いかもしれませんねえ。時々、いらっしゃいます。タイ語で申し上げると、サバイ、サバ~イです。意味は、「心地良い」という事です。タイのように、ゆる~い社会も、なかなか良いもんなんですよ・・・(笑)。