ヤマハのパッシブスピーカー「NS-10MMT」です。
幅が10cm強ほどの、小型2WAYブックシェルフスピーカー。
以下の整備を施しています。
・ コンデンサの交換
・ 配線の引換え
・ バインディングポストの清掃
・ 吸音材の追加
・ ネジの交換
内蔵ネットワークのコンデンサを交換しています。(写真7枚目右下)
ツイーター用電解コンデンサをVishay製PETフィルムコンデンサに変更。
ウーファー用にはエルナー製音響向け電解コンデンサを採用しています。
静電容量に変更はありません。
内部配線を引き換えています。
すべてZonotone製「Meister SP-440」を採用。PCUHDとOFCのハイブリッドケーブルです。
背面のバインディングポストは、分解し薬剤で洗浄しています。
吸音材として、新たにフェルトシートをキャビネット内部に張っています。
各ドライバーを固定している六角穴キャップボルトは、新しいものに交換しています。 また、ワッシャーを追加しています。
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キャビネット外観は、片方の背面角部にPVCの欠け(写真6枚目)がある程度で、擦り傷はほぼ無く、新品と見紛う程度の美品の部類です。
前面ネットにも、穴や剥がれはありません。
ウーファーのコーンは未漂白です。
2台のシリアルNo.は連番ではありませんが、非常に近しい番号です。
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先代の「NS-10MM」をベースに、バスレフポート新設とフィルター回路の再チューンが施されたパッシブスピーカーです。
これにより、低音域の再生能力の改善とともに、中高音の周波数特性がフラットに近づいています。
整備では、音はオリジナルのバランスから変更せず、信号回路の素子の質の向上を図っています。 ドイツVishay製コンデンサのほか、今回は贅沢に国産の新生ケーブルをすべての経路に使用しています。
特徴であるホワイトコーンの黄ばみの進行が少なめな点で、ややレアな個体です。 小型ですので、物理的にも置きやすいかと思います。
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主な定格
・ 2ウェイ2スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・ 寸法:107W x 191H x 141D mm
・ 重量:1.5kg/1本
・ 再生周波数帯域:75Hz~33kHz
・ インピーダンス:6Ω
・ 入力:40W