ボースのパッシブスピーカー「SSS-1SP」です。
主な整備は以下のとおり。
・ 配線の引換え
・ コネクターの交換
内部の配線を、AudioQuest製「X-2」に引き換えています。(写真9枚目右下)
背面のコネクターユニットを、バナナプラグに対応するポストに交換しています。(写真9枚目左下)
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キャビネット外観には、全体的に擦り傷があります。(写真6~8枚目)
前面ネットは、穴や剥がれはありません。
内部のケーブルのタッチノイズ対策として、ドライバーのフェライトマグネットの周辺にラバーフォームを張っています。
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ボーズのCDレシーバーシステム「SSS-1EX」のスピーカー部。
外観は同社の大ヒット作「101MM」と同等ですが、搭載されている11.5cmフルレンジユニットが「スタードライバー」となっている特殊仕様です。
原則としてレシーバー部とのセット販売の製品だったことから知名度が低く、中古流通も少ないという点でややレアなスピーカーです。
スタードライバーが機械的にイコライジングするため、それまで101シリーズなどで搭載されていたパッシブイコライジング回路が不要となり、コネクターからダイレクト接続でドライブする構造になっているのが特徴です。
電気信号の劣化の減少とドライバーの低歪化で、より素直で張りのある音となっています。
整備では、コネクターのバナナプラグ化による利便性の向上と、ダイレクトコネクションの性能を引き出せるように内部配線の大幅なスケールアップを施しています。
新しいケーブルも、アメリカのメーカー製で揃えてみました。
キャビネットには傷や打痕はありますが、表層の劣化であるテカリは少なめです。腐食しがちな標準ジャックが比較的綺麗なのも貴重かと思います。
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主な定格
・ 1ウェイ1スピーカー/バスレフ型
・ 寸法:232W x 154H x 152D mm
・ 重量:1.9kg
・ インピーダンス:6Ω
・ 定格入力:45W