インドネシア・1世紀前に中カリマンタン州で作られた精霊像 (E)
インドネシア共和国のど真ん中、カリマンタン(旧ボルネオ)島の中カリマンタン州で、95年前の1912年に製作された、まさにアンティークな仮面です。地元ではサバブカ(Sababuka)と呼称される、神聖な仮面です。記録によれば、中カリマンタン州の中央付近に位置するカティンガン(Katingan)県のカラン(Kalang)村で作製されたものです。3体の男性像、4体の女性像、さらに1体の精霊像の計8体が作られたとのことです。 これらの8仮面が集まると“宇宙最強のパワーが構成される”と、地元ダヤク社会では信じられています。 しかしながら、キリスト教の布教と共に、これらの精霊信仰の仮面は逸散し、現在までに確認されていたものは計3体でした(注:これらの3点は出品されています)。
インドネシア文化宮(GBI)では継続的に残りの5体の消息を追い、2007年8月ついにそれらを見つけることができました。これはその内の一体です。これら計8体の精霊像は、過去一世紀に秘儀「Tiwah」の場で、わずか3回しか使用されたことがないとのことです。それらは、1912年に、カティンガン県のハンパラム(Hampalam)村で実施され、そして1931年に、カティンガン上流県(Hulu Katingan)のTbg Mangguで実施され、そして最後に1955年、カティンガン県のカラン(Kalang)村で行われたそうです。
この像のサイズは、高さが約25cm、最大横幅が約19cm、最大奥行きが約9.5cm。重さはおよそ1.5kg。仮面の裏側の頭頂部に幾つかの小さな穴が開いていますが、これらは、仮面をかぶる際に、全身を覆おう袋を取り付けた跡です。経年によるキズや割れ目などがありますので、予めご了承お願いいたします。送料はこちらで負担いたします。 インドネシア文化宮は、インドネシアの24時間ニューステレビ局『メトロTV』東京支局がプロデュースするインドネシア情報発信基地です。 インドネシア文化宮ブログサイト:http://grahabudayaindonesia.at.webry.info/