天平~平安時代の金銅華籠の名品です。
華籠(けご)とは仏教の儀式で散華(さんげ)に用いる花を盛る皿状の器です。
元来は竹で編んだ籠ですが,それを模した金銅製のもののほうが広く用いられているようです。
縁、白、オレンジ色、三色紐付きです。
仏堂を荘厳する華鬘(けまん)にもたまに丸形がありますので、その可能性もございますが、このお品は裏側に鐶(かん)がありますので華籠と考えられます。
蓮葉の葉脈や蓮の実も精緻な鏨(たがね)彫りで見事に表現されています。
蓮華は泥の中(煩悩の世界、俗世)から綺麗な花(悟り)を咲かせる姿から「清らかな心」「神聖」の意味を持っています。
また仏教では、浄土の象徴として扱われています。
覆輪(ふくりん)と呼ばれる華鬘の外枠は、内側の透かし彫り部分とは別にできています。
覆輪はCの字型をしており、中が空洞になっています。
このお品は十分美術品しての芸術性がございますので、普通のお部屋の装飾にされても、凛とした雰囲気を漂わせることでしょう。
作品サイズ・直径24.5㎝ 重さ410g
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