【特徴】
西陣織と肩を並べる「桐生織」。織物の都〜ここ桐生では、色彩と表現に富む数々のクオリティー高い織物が勢揃いします。本作品は名画を織りで表現する「額絵」を限られたフレームに収め、その特徴と美しさを最大限に生かします。
【作品について】
本作品が使用する額絵は橋本雅邦による『龍虎図屏風』 を原画とする織物アートです。
橋本雅邦(1835~1908)は、近代日本画を代表する大家。吹き荒れる風雨と雷光の中、二頭の龍が勢いよくあらわれる。虎の咆哮までも響き渡るようなダイナミックな画面と色彩感覚は、伝統的な龍虎図とは一線を画すものといえる。その斬新さから、当時は腰抜けの虎などと酷評され物議をかもしたが、昭和30年(1955)、明治期の日本画革新の記念碑的作例として、近代絵画で初めての重要文化財に指定された。明治28年(1895)開催の第四回内国勧業博覧会に、岩﨑彌之助の援助によって出品された雅邦の代表作である。静嘉堂文庫美術館より引用
【ハンドメイドのこだわり】
作品は全て受注制作です。作り置きは致しません。それは御朱印帳を作り出す資材の繊細さに理由があります。扱う全ての資材がとても繊細な素材であり、気候・温度・湿度等、環境条件により細かな作業が異なります。皆様の元へ届く御朱印帳は「鮮度」も重視したい、それは「美しさ」の一条件であるからです。
【作品詳細】
表紙
桐生額絵織物
本文
11山
片面23p
両面46p
※表紙の面を除く
和紙加工職人さん厳選こだわりの奉書紙です。滲み難く乾きやすい、書きやすく墨のすべりの良い2枚貼り合わせの蛇腹奉書紙を使用。
サイズmm
約122x185x18
※和紙の特有の夾雑物
製造過程で発生するパルプ繊維や木くず・樹皮・黒点(夾雑物)は和紙製品の一部です。奉書紙は全ページ検品済みです。夾雑物は無理に取り除きますと、傷、破け、凹凸等の破損原因となりますのでご注意下さい。上記の性質を含めまして和紙の特徴である事をご理解下さい。
【織柄】
『龍虎図屏風』橋本雅邦(近代絵画重要文化財)。【作品について】を合わせてご参考下さい。
織物の緻密な技術と、雅邦の卓越した画力が見事に融合し、虎の躍動感が鮮やかに表現されています。品格と風格を感じさせる一品であり、日本の伝統美と現代アートが調和した、小さな文化遺産とも言える逸品です。