新写真システムのAPS(アドバンストフォトシステム)に対応するキヤノン初の機種で、発売当時(1996年5月)は世界最小のオートフォーカス全自動ズームコンパクトカメラでした。
フィルムが完全収納されている専用カートリッジ入りの24mm幅フィルムを使用するシステムで、装填は簡単無比の落とし込むだけで済むドロップイン方式。
カメラの機能は、システムの小型化に合わせた高密度小型化設計技術を駆使。24-48mmの2倍比ズーム、撮影条件に合わせて自動制御するアクティブ/パッシブのハイブリッドオートフォーカス機構の搭載、オートリトラクタブル式の超小型スピードライトを内蔵するなど多機能化。外装には高級感ある特殊ステンレス合金SUSを使用するなど、発売と同時にベストバイカメラとなり、大好評でした。私自身もデザインに惹かれて購入しましたが、ほとんど使用する機会に恵まれませんでした。
IX240カートリッジフィルムの生産が、2011年に日本(FUJI FILM)、米国(KODAK)とも終了したため、新たなフィルム購入がむずかしく(価格高騰)なっております。
Amazonやヤフオクで売られているモノは、ほぼ、期限切れの商品ですが、1本7,8千円の値がついております。
同梱の3本のIX240フィルム(カラー、25枚撮、ISO400)は、使用期限を過ぎていると思われるため、大切な写真の撮影には使わないでください。
あくまでも、実験的に、こんなフィルムシステムもあったんだと言うことを確かめるためにおつけします。