色合いが、絶妙です。サイズが小さいですので、ルーペを使わないと見えないかもしれませんが、「ピンクの部分」と「オレンジの部分」は、はっきりと分離しております。ただ、肉眼で見ると、某のごとき、老人の目には、ピンクとオレンジが混ざり合って、キュートで愛らしい色合いに仕上がっています。内部は、クリーンクリーンという訳ではなく、インクルージョン豊かですが、ルースが小さいですし、ウィンドゥ―(窓)がありませんので、キラキラの輝きによって見えないです。写真は、百倍ぐらいに拡大しているので見えるだけです。気にしなくても良いです。 このルースは、30年近く前に購入したピンク系スピネルの一つです。カットが悪かったので、出品を控えておりましたが、リカットして綺麗になりましたので、商品として出せると思い、出品した次第です。まあ、とにかく、ミャンマーで購入したすぐの時は、スリランカ同様、カットがすこぶる悪いのです。これは、やはり、ルースの売り買いが「重さ」で行われる事、および、ビルマやスリランカの場合、1ドルの価値が大変大きいので、少しでも重量を重くして稼ぎを増やしたいという思いに支配されてしまう事の2点がある為です。なので、よほど高級なルース以外は、一度、購入したルースを再び研磨しなければならない事が多いです。また、場合によっては、たとえカットバランス(全体的なプロポーション)が良くても、売り手がたくさんのルースをビニール袋に入れて、ひとまとめにしている事もありますので、そういう時は、ルース同士がこすれ合って傷ついている事も多く、やはり、再研磨が求められます。綺麗なルースになるには、このように、様々なプロセスが間に介在しているのです。