ご覧いただき、ありがとうございます。 DENON デンオン AU-S1 限定生産品 極薄スーパーパーマロイ/多重積層/L型コア L/Rch=左右独立構造 重量級=アルミ無垢削り出しボディ の出品でございます。 当機種が生産された年代では、CD(コンパクト ディスク)が、音楽ソフトの中心として君臨しており 発売された 1992年は もはや アナログレコードは過去のメディアとされていた頃に、デノンが乾坤一気! カートリッジを販売しているメーカーであることからの良心からなのか、数量限定で 突如として発売された 最後期の昇圧トランスであるのが、当出品物でございます。 デノンは 自社の財産である DL-103の販売を継続していることは、誠に喜ばしいことですが 当モデル以降は 中級機=AU-103 を除けば、組み合わせる昇圧トランスの発売がないことは、残念としか云いようがございません。 MCカートリッジからの脆弱な音楽信号を、昇圧することのみに徹した潔い製品で 敢えて使い勝手の良さを廃して、切り替えスイッチなどを介さない、音質を追求したMCトランスでございます。 微弱な音楽信号の伝達を司る入出力端子のすべてを、クリーニングスティックを用いて丹念にクリーンナップを施しました。 後述する 昇圧トランスの不要な帯磁を除去する、消磁工程も施工済みでございます。 保護のためかと思いますが、前オーナー様により 上面と下面に 薄手のフェルト生地が貼られております。 コピーでよろしければ、取説をお付け致します。
昨今、アナログレコードが脚光を浴びており、嘗てのようにオーディオの王道として スポットライトが当たることは喜ばしい限りでございますが、この分野は相当に難解で険しいが故に あくまでも趣味の範疇でございますので、にわかファンが手に負えずに、さじを投げるといったような 一過性のブームで終わってほしくないと切に願う次第でございます。
MCカートリッジや それに付随する 昇圧トランスなども、そのブームに乗っかって 往年の銘機達の性能に注目が集まる中、それらに対する「消磁」にフォーカスした製品が 幾つか登場していることは、注目に値することと感じておりました。 その手法を施工すると確かに効果は感じられますが、各社での製品毎に優劣があるとというか すなわち 決定版がないようにも感じておりましたが、かねてからの念願であった技法がようやく実現となりました。 採用したのは、高音質レーベルとして世界的に著名な米国の シェフィールド・ラボ社 が 嘗て発表していた 「Magnetic Domain Matrix Signals」=磁気歪みを追放する 9種の消磁信号を活用することで 昇圧トランスの中枢をなすコア(導線の巻枠)の不要な帯磁を中性化する措置を施しました。 昇圧トランスを破壊することがないように、フォノレベルまでゲインを適正化するとともに レコード盤に刻まれた イコライジング・カーブ=逆 RIAA に酷似する周波数特性を保有させることで 悪影響やストレスも与えず、しかも最大限の消磁作用を得ることになりました。 9種の消磁信号は、周波数域を分割しつつ、それぞれ異なる信号のスペクトラムによって 可聴域の全般にわたり、トータル的に消磁を施してくれますし、処置をした機器は 蘇生したといっても過言ではないレベルの 著しい音質向上効果が得られましたので、当方出品のMC昇圧トランスに、全面的に採用していく所存でございます。 他所では 絶対に得られない 大きな音質的 特典として、お見知り置きいただきたいと存じます。
当方がオーディオを趣味として愉しみ始めて、早 40年以上になります。 まだ学生だったころ、コツコツとアルバイトで貯めては、機器を購入しておりました。 その頃に買ったアナログプレイヤー=MICRO BL-91 / SAEC WE-308SX は現在でも現役で、元気に稼働しております。 当時はまだまだMMカートリッジが主流でしたので、当方がMCカートリッジを導入したのも、かなり後になります。 言い訳がましくなりますが、昇圧させるためのヘッドアンプやトランスなど、周辺機器の追加で出費を強いられることや 余計?な装置を介在させることに対しての抵抗があったことは否定できません。 それでも整った環境下で鳴らしてみた時の 其の音は、ハッとさせられることとなり、遅きに失した感ありと悔やみました。 何事も自らが体験しないことには、本質が見えてこない(聴こえてこない)と痛感した次第でございます。
そのMCカートリッジの金字塔といえば、DENON DL-103 であることに異論はないでしょう。 世界中で愛され、我が国が誇る、正にグローバルスタンダードといった趣であり NHK技研との共同開発し1964年に完成した後、現在でも現行品として普通に買えることには驚かされます。 103シリーズでは、様々な派生モデルが発売されてきましたが、スタイラスが丸針ではない S や D 唯一の空芯モデル=M を除けば、オリジナルの103=ハイインピーダンスタイプからの派生→GL/FL 103 R に代表されるミッドインピーダンスタイプの原型→ LC/LCⅡ/SL/C1 という形態に分けられます。 現行品で 103と103Rとが共存しているのは、こういった異なった内部構造を保有しているからにほかなりません。 嘗ては DL-303 から始まった、空芯(非磁性体コア)のカートリッジを発売しておりましたが DL-305~DL-1000A~DL-S1 で終焉となり、現在まで続く DL-103とR、 DL-301ⅡとDL-110 などがラインナップとして残りました。
当方は旧い人間なので、デノンではなく「デンオン」と呼ぶことに愛着がございます。 そのDL-103を所有したのは、もう随分と後になってからで、それまであまりに定番過ぎて触手が伸びませんでした。 デノンではカートリッジは発売してはいるものの、現行品では昇圧トランスはラインナップしておりません。 嘗ては自社の製品にベストマッチするとし、幾つも発売しておりましたが、消滅してから久しいですね。
当出品物は 同社の空芯MCカートリッジの最終機=DL-S1 と同時期に発売され、DENONの昇圧トランスとしては 最後期に登場した上級機種で、銘機と言っても過言ではない極めて優秀なトランスと思います。 当機=AU-S1 は 1992年に登場。その後、1995年に AU-103 が発表になってから、新規の昇圧トランスの発売が途切れたままでございます。 本製品は、チャンネル間のセパレーションを考慮した、大型/重量級のトランスを水平に2個/左右独立で搭載。 そして良好な特性を得るために、たいへん高額ですが トランスのコアとしては最良/最適な 78%スーパーパーマロイを採用。 その極めて優秀なコアに、分布容量やリーケージインダクタンスなどを考慮した、特殊分割巻を採用。 巻線に用いる 導体は、高純度=99,9999% 6N-Cu(銅)が採用され、フラットな周波数特性が実現できたようでございます。 特筆すべき筐体は、無垢のアルミブロックを削り出し、トランスを装着する箇所を丸くくり抜いて造られているため デッドスペースがなく、極めて頑丈で堅牢、重量も 3kgを超えるヘヴィー級な高級 昇圧トランスでございます。 背面側から見ると、その構造がよく理解できると存じます。 音質最優先で考えられているため、インピーダンス切り替えや入力切り替えなどのスイッチは一切ありません。 3Ω~40Ωまでの広範囲をカバーする、ユニバーサル型として設計されております。 トランスから端子への結線は、ダイレクトに繋がれており、MCカートリッジからの微小信号を取り扱うことへの 最大限の配慮がなされております。 DENON の昇圧トランスとしては最後期の製品だからなのか、贅沢な物量を投入した 拘りの逸品かと存じます。
型式 MCカートリッジ昇圧トランス 昇圧比 1:13 負荷抵抗 入力:3Ω~40Ω 出力:47kΩ 周波数特性 10Hz~80kHz 外形寸法 幅150x高さ70x奥行175mm 重量 3.2kg
使用に伴う キズやスレなどはございますが、目立つようなダメージは見当たりませんでした。 他に見落としがあるかもしれませんが、画像を最大数 掲載いたしましたので、ご参照ください。 外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので 見た目を重視される方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。 中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い致します。 実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが 原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。
ヤフネコ宅急便にて、全国 送料無料で お届け致します。 包装・梱包は、リサイクル材を活用させていただきますので、ご了承願います。 なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから 当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。 評価不要の方は、当方への評価も不要でございます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。