英国陶芸家(デザイナー)スージークーパーの作品、グレー社時代(1929年頃)のスージークーパーの手によるラブリーな足付きのフルーツカップです。
モチーフは「プリムーラ」、サクラソウのことで、1926年に発表されたモチーフです。
飯塚恭子著「スージークーパーのある暮らし」30ページに、この「プリムーラ」のコーヒーカップが紹介されています(最後の写真)。
コンディションがとても良くて、ペイントもほとんどハゲていません。
大きさは、直径10.5cm、高さ6.5cm
コンディションは、90年以上前のアースンウェアですが、ヒビ割れや欠けのない良好なコンディションです。
アンティーク品(100年以上前が目安)に近いヴィンテージですが、作製当時からの色むら・凹凸などもなく、また貫入もみられません。
スージーのグレイ社時代の作品の中ではかなり良いコンディションに入る作品です。
縁の金彩がはげているようにも見えますが、他の状態がほぼ未使用ですので、金彩も元々このような均一にまばらな状態であったようにも思われます。
作製年代は、バッグスタンプとモチーフより1926年頃の作品と推定されます。
スージークーパーと言えば、日本ではパトリシアローズやドレスデンスプレイなどのモチーフが人気ですが、彼女の若い頃の作品には伸びやかでダイナミックなものが多く、このラブリーな小品に込められたスージーの丁寧かつ大胆な筆さばきが、手に取るように確認することが出来ます。
あと数年で100年を越える作品で、名実ともにアンティークの仲間入りを迎えます。
是非あなたのコレクションに加えていただきたい逸品です。
No.1091
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