アンカーの『乾草の上で眠る少年』インテリア

商品を閲覧頂きありがとうございます。 こちらは、アルベルト・アンカーの1891年作『乾草の上で眠る少年』です。 アルベルトアンカー、本名アルブレヒトザムエル・アンカーは、スイスの画家・挿絵画家。19世紀スイスの田舎生活を平明かつ写実的に描き、スイスの「国民画家」とも呼ばれている。獣医の父ザムエル・アンカー（当時、ベルン州議会メンバーでもあった）の息子としてインスに生まれたアンカーは、ヌーシャテルで学生生活を送り、後に画家仲間となるオーギュストバヒェリンとともに、1845年から48年までルイス・ヴァリンガーから素描の初歩的な指導を受けた。1849年から51年にかけてベルンのキルヒェンフェルト・ギムナジウムに通い学んでいる。その後、1851年にベルンで神学を専攻し、ドイツのハレ大学で学業を続けた。しかし、アンカーは、ドイツでその偉大な美術コレクションに感銘を受け、1854年、父を説得して画家の道に進む許可を得た。スイスのヌーシャテルに戻ったアンカーは、「アルブレヒト」の名を、フランス語圏圏の仲間が発音しやすい「アルベルト」に変えている。その後、パリに出たアンカーは、アカデミー派の画家シャルルグレールのアトリエで学び、1855年から60年までエコール・ナショナル・シュペリウール・デボザール（国立高等美術学校）に在学した。アンカーは、実家の屋根裏部屋をアトリエとして使い、スイスやパリの展覧会に定期的に出品している。1864年にはアンナ・リュフリと結婚して6人の子どもを儲け、無事に育った4人は父の作品にもその姿をとどめている。1866年、アンカーはパリのサロン展で《森で眠る娘》（1865年）と《習字の授業》（1865年）により金賞を受賞、1878年にはレジオンドヌール騎士賞も受章した。スイスでは、1870年から74年までベルンの大評議会のメンバーを務め、ベルン美術館の建設を訴えるなど、地元美術界にも貢献している。1889年から93年、1895年から98年の期間はスイス連邦美術委員会のメンバーを務め、1900年にはベルン大学から名誉博士号も授与されている。しかし、その翌1901年、病魔に襲われたアンカーは制作が思うようにできなくなり、1910年に没した。没後ヌーシャテルの美術・歴史博物館で開催された展覧会がアンカー初の個展となった。