セーニャは、チリワインの名門エラスリス家の当主エデュアルド・チャドウィック氏と、あの「オーパス・ワン」を生んだカリフォルニアワインの父 ロバート・モンダヴィ氏が手を組んで生まれたチリ初のジョイント・ベンチャーです。オーパス・ワンワイナリーを大成させたモンダヴィ氏が、次なる機会を探して乗り込んだ先がチリ。
チリは、恵まれたテロワールと気候によって害虫の侵入を受けにくかったことから、19世紀後半から世界中に繁殖し猛威を振るったフィロキセラの被害を一切受けなかった唯一のワイン生産国でした。1990年代以降、目覚ましいワイン造りの品質向上を遂げ、フランスのボルドーやカリフォルニアに匹敵するカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地として広く知られることになりました。そこに着目したモンダヴィが手を組んだのが、1860年代からカベルネ・ソーヴィニヨンの聖地と称されるアコンカグア・ヴァレーで高品質なぶどうを栽培し続けてきた7代続くエラスリス家。チリのワインを世界に知らしめるべく、手を組んだのです。
セーニャのファースト・ヴィンテージは1995年。
モンダヴィ氏とチャドウィック氏という2人の敏腕プロデューサーのコラボは、リリース当初から注目を集め高く評価されていましたが、更なる栄光の歴史の先駆けとなったのは2004年。ベルリン・テイスティングにおいて、5大シャトーなど名だたるワインを抑える高得点を叩き出し、このテイスティング以降、リリースするヴィンテージは軒並み更なる高得点を連発することとなります。その評価は他の追随を許さない圧倒的な数値となり表れました。
2015ヴィンテージでは元ワイン・スペクテーターのシニア・テイスターを務めたジェームズ・サックリング氏により100ポイントを与えられるという快挙を成し遂げました。その後も様々なテイスティングで各国のプレミアムワインを抑え、軒並み高得点を獲得し続けており、最新ヴィンテージ2021年も、ワイン・アドヴォケイトで98+ポイント、ジェームズ・サックリング100ポイントを記録しました。
その品質は、カベルネ・ソーヴィニヨンは勿論のこと、カベルネ・フラン、チリの個性となるカルメネール、メルロー、プティ・ヴェルドとどのぶどうをとっても高い品質を生み出すことに成功し、セーニャの造るブレンド赤ワインの最上級のクオリティを引き出すことができるのです。