パイロットのかなりお手頃な名品かと存じます。
H1171と刻印がございますので1971年11月製造のものと存じます。
天冠のパイロットのマークやボディの輪郭や商標の書体を見ても非常にレトロな昭和を感じさせるスッキリしたデザインで、重さもあり精巧なつくりとなっております。しかもニブには大きめの18K-WG(ホワイトゴールド)が採用されており、名品のスーパー300〜500あたりを彷彿とさせる系統の非常にしなやかで柔らかく、現代のパイロット製品では味わうことのできない極上の書き心地を堪能できます。現在のSFニブに一番近いと思いますが、やはり握りからしなりから可動域から全然異なります。
ニブはFですが、細いところから、ややMよりなところまで軽いタッチから重いタッチまでを自在にコントロールできます(最後の写真参照)。ニブが秀逸すぎてそれに書かされているような錯覚をも感じさせます。
こちらは経年の割には大きな傷も見受けられず、かなりな美品かと存じます。
引っかかり皆無でインクフローも大変良好です。特に問題が見当たりません。
さらに、付属はしませんが、CON40という現行のコンバータまで使えることから、メンテナンスという点においても非常に重宝できると存じます。
勿論現行のカートリッジも使え、その封を突き破るための爪も損傷することなく維持されており、完動品といえます。
個人的にはレトロの中では人気のelite(エリート)よりも重量、しなり、インクフロー、自由度の点において非常にバランスよく筆記を目的すると遥かに推しな逸品と考えております。
プチプチ包装による、ゆうパケットポストミニでの発送を予定しております。