古代エリマイス王国の大銀貨。
この王国はアルサケス朝パルティアの支配下にあった半独立国家で、イラン南部を支配し、独自の貨幣の発行を許可されていました。民族系統としては古代エラム人の子孫達が主体とされ、このコインのデザインからも唯一無二の文化・風俗の一端が窺えます。
このエラム人とは紀元前32世紀頃からイラン高原に住んでいた民族で、ペルシア人が移動してきた頃にはペルシャ湾の近くに拠点を移していました。(画像9枚目)
アケメネス朝によってエラム人独自の王国は滅ぼされてしまいますが、パルティアの時代にこのエリマイス王国として復活します。その後400年ほど半独立状態を維持し栄えるもササン朝に再び滅ぼされ、その後復活することはありませんでした。エリマイス王国消滅とほぼ同時に民族としてもペルシア人に同化したと考えられており、これ以降このコインに近いデザインが現れることもありません。
実はハンムラビ法典がイランのスサから発見されたのも、このエラム人の王が紀元前12世紀頃に略奪してきたからだったりします。エジプトでピラミッドが建設されていた時代から存在する民族のデザイン。コインのない時代から続く最古の文化を伝える魅力的なコインです。この機会に是非!
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NGC鑑定済み XF グレード
6329182-078
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(最近海外から届いたばかりですが、より状態の良い物を入手してしまったため出品しています。BIではなくARのテトラドラクマでXFグレードとしては、最安クラスだと思います。最初から最低価格にしているため、値引き不可に関してはご容赦ください。)