Audio-Technica AT-HA2改 廉価版 可変抵抗ボリューム変更を採用。NJM4580DD Ver.
中古イヤホン・アンプの高音質改造版。
聴いてみると、先ずホワイトノイズがやたら耳に付く。すでに部材劣化だと思い、ケースを開けて気がつきましたが、このNJM2073Dと言う新日本無線製のICが採用されており、そもそもこのICがノイズの原因です!
このホワイトノイズ対策はゲイン変更や電解コンデンサを変更しても無理です!
パワー・アンプICを外してオペアンプNJM4580DDに変更します。
但しI/Oのピン番が違うので、NJM4580DDを搭載するユニバーサル基板を追加します。その基板上でピン番を変換します。そしてバイアス回路定数が違うのでこれも変更。ゲインは約11倍にしております。
50Ωのダミー抵抗を繋いでオシロスコープで波形を見たところ、異常な電圧や発振も無いようなので、普段使用しているロジクール H111ra ステレオ 3.5mmを繋いで耳で聞いてみる。ノイズはほとんど聞こえないくらいに小さくなりました。
様々な音楽ソースを聴いてみましたが、音はクリアで若干堅めであるので、ここでニチコンの音響用コンデンサ「ファインゴールド」に変更しましたところ、低音が量感豊かで楽器の定位間も良く非常に音楽的で素晴らしい音質改善が見られました。
NJM4580DD搭載のAT-HA2/改の音はすでに評判が良く、中古であっても、この価格帯においては最高の音質を提供致します。透明感があってレスポンス良好、低域はウォームで太くバランスは中音が充実、ボーカルはイイね!
なお当初この商品は可変抵抗ボリュームがゆるゆるで使い物にならない状態でしたが、故障箇所はこれのみと判断、操作ノブが20mmタイプの為、手もとにある新品ボリュームに同径エボナイト材料を接着、3箇所にU字型バーを埋め込んで剛性を高めました。機能的には全く問題御座いません。ガリ音も無し。
※ICは差し替え可能です。
JRC2114D/JRC4558DD/JRC5532DD/OPA2134PA/BB OPA2604AP/MUSES01
※中古品の為、筐体にはキズや打痕が有りますが、それ程目立つものではありません、勿論音質には影響が有りません。
※ACアダプタはありませんので、ご了解下さい。