2007年に発売されたDENONスピーカーSC-MX33をベースに、ネットワーク回路の最適化と、音質のチューンアップを行ったSC-MX33(TUNED)を出品します。
① ツイータのソフトドーム部にダメージが見られたので、20Wの2.5cmソフトドーム型に交換。
② エンクロージャーで最も剛性の低い側板を6mmのMDF材で補強すると同時に、吸音材を底面及び側面に入れて定在波を低減。
③ クロスオーバー周波数を2.5kHzに設定して、本格的なネットワークのLR4フィルタを配置。SPLの平坦化によって、中音域〜高音域での音質を改善。
画像2; LR4ネットワークの外観、片ch、約310g
音圧は、低音域から高音域(60Hz〜20kHz )まで比較的フラットで、凡そ±3dBに収まっています。ポートの開閉により200Hz以下の音圧で多少の違いは有りますが、ポートの効果は顕著では有りません。ウーハーの共振周波数以下では音圧に大きな違いがありますが、音圧が低いので音質にはあまり影響が無いようです。ポートを塞いで密閉型にするニードルフェルトもお付けします。
ウーハーとツイータを逆相接続にしたSPL測定では、左右対称の比較的深いデップ(茶破線, reverse null)が確認できます。ネットワークの位相整合性は良好です。
・形式:2ウェイ・2スピーカー、バスレフ型
・使用スピーカー ウーハー:14cmコーン形、ツィーター:2.5cmドーム型(20W)
・インピーダンス:6Ω
・最大許容入力:50W
・外形寸法:160(W)×270(H)×231(D)
・重量: 3.1kg(1台)
エンクロージャーの外観は概ね綺麗(画像3〜7)ですが、エンクロージャーの上面右奥角に打痕や欠損(2〜3mm, 画像8)や、ネットの解れ(〜3mm, 画像9)などが少し見られます。
<参考資料>
画像10; オリジナルSC-MX33の周波数特性
高音域の音圧が高く、少し耳に刺さる感じがします。低音はウーハーが14cmだけあってしっかり感じられます。SPLの周波数特性は、シンプルなネットワークを反映した特性です。