今年の夏にインドーパキスタン国境のラダックへ行った際に入手したパシュミナストールです。
現地のカシミール出身のトレーダーさんの元で詳しい話を聞き、パシュミナ山羊のいる山間部へも足を運びました。
荒涼たる高標高地の山腹で毎日十数キロも歩いて放牧するというお話や、現地の方の厳しい自然環境の中で生きる暮らしを知って、一層大事に扱いたいという気持ちが湧いてきました。
パシュミナストールの製作は分業制で、原毛生産と採取を担う山羊飼い、原毛を買いにくるトレーダー、極細の糸を撚るスピナー、(染色する場合は染色屋さん)、そして極細の糸を扱う技術を持った織り手の方に渡り、ようやくできた完成品がお店へと運ばれます。
本物の純パシュミナの糸は細くて繊細すぎるため、手作業で刺繍を入れることが極めて難しいそうです。実際にストールの端の糸に触れてみると、すぐに溶けてしまいそうな柔らかさをしています。
パシュミナはパシュミナ山羊の喉元の剛毛の中にある極めて少ない産毛のみを糸の原料としています。
そのため生産量が極めて限られ、現地の村人たちにとって原毛は大事な収入源です。
日本で購入すると十万円を超える様なパシュミナストールが多いですが、この流通までの長い道のりと手間を知って納得しました。
お話を聞かせていただいた織り手の方からお礼も込めて数枚購入しましたが、色違いの黒を使用することにしたためこちらは出品いたします。
染色していない原毛の優しい色味です。
染色してしまうとどうしても手触りが変わってしまうということで、ナチュラルなこちらを一番おすすめされました。確かに他のものと比べて柔らかさが違います。
非常に軽く、薄いのに、首元に巻くだけで圧倒的に暖かいです。雪国で周りの山々が白く染まる季節になっても、今年はまだストーブをつけていません。
クリスマスのプレゼントに、自分へのご褒美に。
どなたか大事にお使いいただける方へお譲りできたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
素材パシュミナ 100%
カラーベージュ アイボリー 白
#伝統工芸 #民藝 #民芸 #テキスタイル
#旅 #アジア #山岳民族 #民族衣装 #襟巻き #シルクロード #天然素材 #伝統 #手工芸 #トラッド #トライバル #羽衣 #muji #scope #idee #乙嫁語り