平成27年(2015年)に開催された祇園祭の山鉾巡行の御朱印帳です。
お祭り期間のみお披露目された鉾が全てコンプリートされており、大変貴重なコレクションアイテムです。
京都の世界遺産である祇園祭の山鉾巡行を、美しいデザインで彩った御朱印帳は、外国人観光客にも人気です。
【商品の状態】
目立った傷や汚れはありません。
自宅保管のため、神経質な方はご遠慮ください
八坂神社の祭礼で、毎年7月17日(前祭・山鉾巡行と神幸祭)と24日(後祭・山鉾巡行と還幸祭)その宵山が広く知られて実に多彩な祭事がおこなわれます。
歴史は古く、平安時代初期にまでさかのぼります。
貞観5年(863)、「神泉苑」で「御霊会」という神事が行われました。「御霊会」とは、非業の死を遂げた人たちの霊(御霊)が疫神となって疫病を振りまくという信仰(御霊信仰)から、それらの荒ぶる霊魂を一ヵ所に集めて、災厄をもたらさぬよう鎮め、都の外へおくるための祭礼です。
疫病は、実際には春先から梅雨明けまでの洪水が頻発しやすい時期に、食中毒や集中豪雨による河川の氾濫などによって蔓延したと思われますが、当時の人々はその原因を御霊などの仕業であると考えました。
貞観11(869)年、京の都をはじめ日本各地に疫病が流行したとき、当時の国の数に準じて66本の矛を立て、祇園社の神輿を神泉苑におくり、悪疫を封じ込んだのがはじまりであると伝えられ「祇園会」とよばれるようになりました。
元は巨大な剣鉾を行列に担いで歩いたという祭礼も、南北朝時代の頃から「山車」の形に変わり、室町時代になると、力をつけてきた町衆たちによって豪華な懸装品が飾られるようになりました。このような趣向をこらしたつくりもの、装飾品、芸能などを「風流」とよびならわします。
その後、応仁・文明の乱、江戸の大火で山鉾を焼失したり、再三中断したりと様々な難局に直面しますが、そのたび、京の人びとによって再興され、発展を遂げてきました。
日本三大祭のひとつにあげられており、その歴史の長いこと、祭事がほとんど1か月にわたってくりひろげられるという大規模なものであることでひろく知られています。
また山鉾行事は、昭和54(1979)年、国の重要無形民俗文化財に指定されたほか、平成21(2009)年には国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。