ビクターのステレオラジオカセット、RC-838となります。定価79,800円の当時の最高機種となります。
一番の特徴はバイノーラル録音されたソースをヘッドフォンではなく、
スピーカーから再生するBIPHONIC(バイフォニック)という機能です。
リアルに耳元でささやかれる、あのバイノーラルソースをスピーカーで実現する画期的なものとなります。
また、この技術を利用して通常の2chステレオソースの音場を拡大するEXPAND(エキスパンド)という機能も付属します。
最大出力4W+4W、16cmウーハーと5cmツィーターでクリアで爽やかなサウンドを聴かせてくれる優秀なモデルです。
状態は各所に小さな傷等はありますが、写真の通り概ね綺麗な状態です。
チューナーのスケール上側部分のスチール枠に浮きが見られます。また、チューナーのバンド切り替えボタンの左端ボタンが紛失してありません。その他は、左側のアンテナが途中で折れています。あと、古いラジカセのお約束で、ダンパーが固くなりイジェクトボタンを押してもスムースにカセットドアが降りてきません。なので指で引っ張って開ける必要があります。
音出し、動作確認済みですが、カセットテープの手持ちがないので実際にテープを入れての再生録音はしておりませんのでご了承ください。
なので走行系は一度メンテした方がいいかもしれません。
ネット上にはフルオーバーホールの過程を写真入りで詳しく紹介されているサイトがありますのでご参考にしてください。
付属品は純正ACコードとなります。
音出しの動画です。音源はFM放送で受信状態がレベル7くらいなのであまり良くはないです。しかもiPhoneSEによる簡易録画です。
https://d.kuku.lu/b5ubsybny
最初は通常の2chステレオ再生で、途中でBIPHONIC技術を応用したEXPAND再生に切り替えています。
よくある擬似的ワイド再生と比べて中域が痩せることなく奥行きのあるサウンドです。しかしこの録画ソース自体が2chなのでどこまで伝わるか微妙ですが…
低音を無理やりドーピングした近年のドンシャリスカスカサウンドとは違う、なかなかバランスのとれたナチュラルでクリアなサウンドですね。
写真をよくご覧頂きNC/NRでお願いします。