ブレッド&バター/バーベキュー
発売日:2014年03月05日
規格品番:COCP-38446
販売価格:¥ 2,420(税込)
名作というより、味のある作品というべき不思議な魅力をたたえたアルバム。
それだけにクセになり、繰り返し聴いたり、口ずさむ。
それが音楽の本源的な楽しさだと私は思う。
兄弟だからこそできることがあるのだろうし、彼等にしか出せない何とも言えぬグルーブ感。
確かに『ピンクシャドウ』は有名だし、文句なしに乗れる曲だ。
音楽は少なからず時代を写す鏡のようなものだし、そんな楽しいチャレンジをしてきた豪華な面々が『リスペクト』とも言うべきレベルで結集し、この素敵な作品を盛り上げてくれている。
人それぞれ生まれた年が異なり、過ごしてきた子供時代も違うので色んな捉え方があってもいいと思う。
かくいう私ですら、背伸びしてロックに飛びついていた当時に、この作品の何となくビミョーな感じに戸惑うどころか、『いったいどこがいいんだ』とさえ思っていた。
音楽の良し悪しは絶対的なものよりも、むしろ相対的であり、色んな音楽を知ることで判ることもたくさんある。
小学校のときにはサイモン&ガーファンクルのセントラルパークでの熱唱のレコードに感激したことすらあったわけだ。
歳が一回りして目覚めることになるのだから面白い。
そうはいいつつも、一つ確かなことがある。
やはり良い音で聴いた方がいい。
気づかなかった音にようやく気付けるから。『Late Late Summer』にも言えることだ。
積極的にとまでは言わないが、緩急自在のこのデュオを高みに連れて行ってくれる演奏を楽しもう!!
私は『ピンクピンク』より、『ジュゲムジュゲム』がいいかな。
締めに『ピンクシャドウ』のシングルミックスを聴きながら、アルバムジャケットを眺めるのがなお楽しい。