1887年創業の世界的メーカー・鈴木バイオリン社製造の、博物館級の超絶貴重品。詳細不明ながら、通常まず見かけることのない1本です。
奇跡的に残っているボディ内のラベルには “メイド・イン・オキュパイド・ジャパン(占領下の日本にて製造)” の記載あり。これは、敗戦の2年後1947年に民間貿易が正常化された際、以降2年間程輸出用の日本製品に義務付けられていた表示とのことで、当時輸出用に製造されたことを意味しており、このラベルがはっきり残っているだけでも、その後の製品とは次元の異なる歴史的付加価値がありますが、楽器としても素晴らしい鳴りでまだまだ使える、まさに奇跡の1本と言える逸品です。
1914年からギター製造も開始した同社では、優れたバイオリン製造技術を応用してこのようなアーチトップギターも作っていたと思われますが、敗戦直後当時の輸出用だけあって「海外相手に下手な物は出せない!」という意識が相当高かったであろうことが窺える立派な作りで(例えば, 当時の海外有名メーカー製にも匹敵するような, このアーチの見事なこと!)、その後の1960年前後以降の量産品などとは別次元の高品質に仕上げられていたことがひしひしと伝わってきます。
勿論、80年近く前の製造であることは全ての面で斟酌される必要はありますが、長らく楽器としての保存・管理状態も良好だったことが窺われ、長い歳月を経た良質ヴィンテージならではの、ツヤと深みがあり抜けの良い極上の音で、大変よく鳴る良機です。
いかにも当時の高級品らしい革製ケースも超レアです。
あくまでも、こうした品の価値をご理解下さるNC/NRの方が対象となりますが、現存すること自体極めて貴重な、高い価値を有するこの1本、今後大切にして下さる方を心よりお待ちしております。
☆ご希望の方には、ジプシージャズ等でよく使われる、画像の弦をどちらかお付け致します(但し、先に他所で品切れになった場合にはご容赦下さいませ)。
☆他所との兼ね合いや心境変化等により、急な出品終了や価格変動の可能性が常にございます。
☆上記、具体的事実以外の感覚的内容は主観です。