N-Ⅱロケット1号機打上げ記念(処女飛行記念)スペースカバーは、その当時の実用衛星(ひまわり、さくら)を打ち上げられるロケットを米国からの技術導入で製造、打上げを行った初号機の記念すべきスペースカバーです。
打ち上げ記念のスペースカバー
ロケットの打ち上げ成功や人工衛星の追跡管制開始に、その喜びとともに旧NASDA/ISAS
時代から発行されてきたのがJAXAのスペースカバーだ。打ち上げが成功した日の午前中の消印がついたその封筒は、江戸時代に花開いた日本の木版画の文化・技術が込められたスペシャルな記念封筒として、宇宙愛好家たちの心をときめかせた。
1980年にはじまったJAXA(当時はNASDA/ISAS)のスペースカバーは、浮世絵の伝統技術を使って、東京・銀座にある渡邊木版美術画舗が制作を担ってきた。1枚1枚絵師、彫師、摺師、そして封筒に仕立てる職人が関わり、手刷りの多色刷りで行うため、単価は高くなるが、なんとか原価近くで販売をしていただいてきたものです。
2012年の「こうのとり」3号機で製作は残念ながら終了してしまい、日本のスペースカバーはそれ以降発行されていません。