〈美品〉
大倉陶園
ブルーローズ 金彩
カップ&ソーサー
ブルーローズは大倉陶園を代表するデザイン、1928年の発表以来多くの方々に愛されて続けています。ブルーローズの愛称で親しまれる青いバラは大倉陶園独自の技法《岡染》により完成されます。《岡染》は1460度で焼成した生地に油で溶いたコバルト質顔料で絵を描き、再び1460度で本焼成します。すると顔料は釉に沈み深く青く優しい大倉陶園独特のブルーローズが完成します。大倉陶園のブルーローズは日本人が数百年も昔から和食器の絵柄で馴染み親しんできた染付のブルーと実在しないブルーローズへの憧れが創造した銘品です。私たち日本人の生活様式と空間にとてもよく馴染みます。大倉陶園の白く硬く滑らかな生地に描かれたブルーローズ、焼物の世界でもこの独特で柔らかく優しいブルーローズは大倉陶園が様々な困難を克服し不可能を可能にし続けてきた技術と努力の結晶に違いありません。