大学生のときに制作した作品です。
額の箱の縦が110cm、横が62cmあります。
版の大きさは縦が82cm、横が36cmあります。
かなり気合を入れて制作しました。
作品名「堕つ」
胎内記憶という言葉からインスピレーションを受けて制作しました。
胎内記憶について調べると「お母さんのお腹の中は温かかった」「産まれる前はみんな天使で、雲の上からどのお母さんにしようか見ていた」等、明るかったり温かい、ポジティブな内容が多く見られました。
ですが、実際の胎内は赤暗く出産には痛みや出血を伴い、時には緊急手術を要する場合もあります。
私には胎内記憶がないため、胎内とはどういうものなのか、また出産とはどういうものなのかと考えてドローイングし、それを元に制作しました。
上から何かドロッとしたものが垂れているのは、出産に伴う痛みや出血を表現しています。
背景のグラデーションは暗い胎内と明るい外との繋がりをイメージしました。
天使は胎内記憶について調べた際に出てきたワードであり、私の作品にも良く用いるモチーフなので描きました。
背景のグラデーションと相まって、神聖な雰囲気を出してくれました。
タイトルは「堕ちる」の文語体です。
私の出産に対するイメージを言葉にした「生まれ堕ちる」から付けました。