私達の扱っております珠数 は仏教の法具として、およそ 2500年前から世界各地に普及 して参りました。珠数の起源 はインド辺境の地ナンダ国の ハルリ王が己が国の乱れと、 民の苦しみを救おうとして、 教えを釈尊に乞われた時に 色々教えを論された後、木玄 樹の木の実108個をつなぎ、 珠数を造り、「これに類悩から 人間を救う諸仏を念じて1個 1個の玉に請来しておいたの で、常に肌身離さずこの御仏 を念じ給え」と論された事が 始まりと言われております。
片手珠数は、釈尊の晩年高 弟達が各地に布教に出向の際 「生きて再び師僧の御目に懸 る事も叶うまじ、是非形見に 何か」と強いて乞われたので、 日常釈尊愛用の菩提樹の珠数 を高弟に分け与えたと言われ ています。
古来幾多の人々が法具とし て、又守り本尊として珠数を 特に大切にするのはその玉の 1個1個に御仏の尊霊を念じ て類悩の退散、災難の防止、 健康と平和、幸福と繁栄の無 限に増大する法悦に浴するが 為であります。