美品 OH直後 アキュトロン スペースビュー M5(1965年製 バンブーベルト(キュリオスキュリオ製)
1960年代初頭〜中頃、クォーツ式時計が発表される直前の時期、BULOVA社が開発した音叉時計が世を驚かせました。それまで1秒間に5から8振動であった機械式時計が、一気に音叉の固有振動を歯車に伝え360振動を実現し、当時日差2秒を達成したからです。
この画期的な音叉時計はその後の安価なクォーツ時計の登場により、時計の歴史からすがたを消しました。したがって生産量は少なく、稼働品はとても希少です。
本家BULOVA社のアキュトロンのほか、オメガ(f300)、IWC(エレクトロニック)など他社も技術提供を受け製品化していますが、そのなかでも最もマニアに人気のアイテムが、この、音叉時計の構造が見えるスペースビューです。
耳を近づけるとカチコチではなく、ブーンという音叉の独特の音が聞こえます。離陸前の飛行機の機内の音のようです。昭和レトロ感を感じます。秒針はクォーツのように一秒きざみにではなく、スィープ運針するのも好ましい点です。
中古品でしか手に入りませんが、なかなか、状態の良いものがなく、現状渡し品で6、7万円が現在の相場のようですが、60年経ったアンティークがそのまま使える訳もなく、結局整備にプラス10万円程かかります。
音叉時計の修理専門店でフルオーバーホールし、帰ってきたばかりです。(費用78000円)
完全稼働、日差も、ほぼゼロです。
電圧調整により市販のボタン電池(1.5V)が使えます。
心臓部のチューニングフォーク(音叉本体)、インデックスフォイール(重要部品)も純正品の新品に交換、秒針もオリジナルの新品に交換しました。写真のとおり、オーバーホールにより内部はチリ一つみあたりません。
風防も、ケースも特に申し上げるべき目立った傷、汚れがありません。なをケース裏面にカービングがあります。
附属のベルトは※キュリオスキュリオのレギュラーサイズのバンブーベルト(18mm)で、新品です。(定価2万円)
※元祖 ボンクリップやフォースナーなど試しましたが、このキュリオスキュリオ製が、使い勝手、ステンレスの色合いなど一番でした。
お渡しするOH明細書はコピーで、個人情報部分を切り抜いたものです。
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