宇多派は大和国宇陀郡から越中に移住した一派で、鎌倉時代末期の古入道国光を祖として国房、国宗、国次などの刀工が活躍し、江戸時代迄繁栄した。室町時代初期の応永(1394〜)以前の作を古宇多、それ以降のものが宇多と呼ばれる。
作風は硬軟の鉄を組み合わせたという則重に酷似した出来が多く、地沸が厚く付き、地景が激しく表れ鍛上げられた鉄の持味を生かした肌目の良く目立つ作が多い。
金着せはばき、白鞘はガタ付かないですが、少し割れています。切先が少し割れていますが、鑑賞に気にならない程度だと思います。
時代は室町中期から後期だそうです。
刃毀れ、刃切れはありません。
刀長:87.4㎝
刃長:67.4㎝
刀重:約722g
反り:約1.9㎝
先幅:約2.1㎝
元幅:約2.8㎝
先重:約0.5㎝
元重:約0.65㎝