名機A-10などを送り出したNEC製の小ぶりなプリメインアンプです。
出品にあたり一癖ある出品者がこだわりの整備を行いました。
詳細
製造年…1981年
実効出力…25W(20~20,000Hz-8Ω/ch)
歪み率…0.03%(20~20,000Hz-12.5W出力時)
周波数特性…10Hz~40,000Hz(8Ω)
S/N比…100dB(TUNER/TAPE1,2入力)
75dB(PHONO入力)
電源電圧…AC100V, 50/60Hz
消費電力…50W
入手時点では焼損した部品が多く、ヒューズは飛び、動作確認以前の問題が山積みでした。まるで出品者のようなボロのジャンクです。
原因は熱暴走によるパワーTrのショートモードによる故障です。この影響で整流ダイオードもショートし、回路全体に故障が波及しておりました。
熱暴走の原因は、パワーTrへの過剰なアイドリング電流(220mA)でした。思春期の頃の誰かさんの様にアチアチなワケです。
このアンプではアイドリング電流は固定であり、調整用のVRなどはありません。回路を追いかけた結果、過剰なアイドリングの原因はドライバ段の誤差の大きいカーボン抵抗と、低すぎるドライバ段TrのhFEによりパワーTrのベース電流が流れ過ぎている事と断定しました。
ドライバ段トランジスタは適正なhFEのモノへ交換。これだけでもおよそ熱暴走を引き起こす原因を排除できましたが、熱的安定性をさらに向上させる為、ドライバ段のカーボン抵抗は金属皮膜抵抗へ交換しました。
メインボリュームは取り外して洗浄を行い、操作時の賑やかなガリを排除しました。
SP切り替えSWは分解清掃+グリスアップを徹底的に行い、ダンピングファクタの向上を目的に清掃しました。
見た目も重要です。
前面のパネルは磨き上げ、簡易的な防汚コーティングを施しています。
サビたボンネット固定ネジは新品に交換しています。
動作確認の動画があります↓
https://youtu.be/qkKbioNytGE?si=ZWSd-X93eFgFvif8
古いモノですので小傷などは見られます。しかしながら音楽を楽しむには十分な品質ではないでしょうか。
匿名配送ですが、万が一の初期不良の際に対応する為、出品者の連絡先は同封いたします。
この様な商品でよろしければご検討お願い致します。