ベルデン88760を用いたオリジナルのRCAケーブルです。
こちらのベルデンの赤いケーブルに関しては、すでに多くの方が使われており、その良さは知られておりますので割愛致します。
非常にハイスピードで、キレもよく、またスレンダーなその姿に反した、元気で力のある鳴りっぷりと、聴いていてとても楽しいケーブルです。
こちらで使用しているRCAプラグはスイッチクラフト製ですが、日本ではごく一部のお店を除いて殆ど見かける事のない先端穴開きタイプです。
今回、作製するにあたって海外から直接輸入しました。
さて、2〜4枚目の画像をご覧下さい。
右側当プラグはホット側先端に穴が開いております。
左側が通常のよくあるタイプのRCAプラグです。
殆どのRCAプラグは、先端ピン手前でハンダ付けします。
こちらは、穴に線材を通して先端でハンダ付けします。
先端穴を通してピン頂点でハンダ付けする事で、線材その物がホット側ピンの一部になったかのような状態になります。
プラグが端子に対して遊び無く収まる作りなので、嵌合も良く、小さな筐体の為、高級品プラグにありがちな太くて重い作りでは無いので、機器側端子に負荷を掛けるような事もありません。
高い伝送精度を誇るこのプラグですが、なぜか使われているのを殆ど見かけません。
基本的に細めなケーブルしか入らないのと、ショートタイププラグの為、内部のクリアランスがまた非常に狭く、作製に少しコツがいること、また一般的なRCAプラグに比べても特別高級感のない見た目がより、オーディオ用高級ケーブルなどに採用されない理由かと思われます。
正直なところ、恐らく線材はなんでもいいのでは?と言っても良いほどです。
標準ケーブルもこちらのプラグに換装するだけで、随分と変わりますよ。
どんなに良い線材も、もしかしてピン手前でのハンダ付けで、相当落ちてるのでは?
しっかりとした接合をして初めて線材に拘るべきなんですが、プラグの素材だったり、ブランドだったり、あるいは線材だったり等の話ばかりで、残念ながらプラグの構造や接続の重要性に関して語られる事が殆どありません。
最後に、グラウンドは入力側、つまり下流側に落としてあり、上流側は浮かせてございます。
目印として落としてある側には収集チューブをかけてあります。