素材/K18YG 18金イエローゴールド、シルバー
宝石/オパール、ルビー、ダイヤモンド
年代/1880〜1890年代頃
最大幅/約5.5cm
刻印/立ったフクロウの刻印、後世に打たれたとみられる現代のK18刻印
1880年頃に制作されたと思われる卓越した羽の表現が目を引く美しいブローチで、とても珍しい「立ったフクロウの刻印」が押されています。
この刻印は1893年6月29日以降にフランスとの商業条約を非締結国から輸入された金製品に押印され18金以上の品位を証明しています。
この刻印が押されているとフランス製ではないと言う物でもなく、海外輸出後に再輸入された場合や、フランスで製造しても出自不明と認定された場合に押印されることもあるアンティーク好きとしては興味をそそられる刻印です。
なお刻印の他、恐らく流通過程で押されたK18という刻印もございます。
当時フランスではウイングモチーフが流行し、本品もその年代を物語る造りで金の裏側から羽部分を打ち出す事で豊かな陰影と立体感が表現されています。
オパールは厚みがあるカボションカットでグリーンやブルー、角度によってレッド系の遊色も見られる美しいピースです。
オパール上下のルビーはアンティークに多く用いられるクッションカットで強い蛍光性があり全体のアクセントになっています。
ダイヤはローズカットでキラキラっとした不規則な輝きのおかげでストーリー性が生まれ、空中を切る風切羽の音が聞こえてくるようです。
小粒なダイヤの石取れもなく良好なコンディションかと思います。
ウイングモチーフのブローチは、付け方で遊べるのも魅力のひとつ。
水平につけてもノーブルな印象になりますし、角度をつけて、斜め〜縦に近い向きで留めても、躍動感が出てジュエリーが本当に羽ばたいているような雰囲気を演出できます。
夢に向かって飛び立っているような、身に付けていると良いことがありそうなブローチです。
100年以上の時を経たジュエリーですので相応の傷や使用感等はございます。
石の欠損や大きなダメージは無くアンティークとしては綺麗だと思いますが、細かな状態が気になる方はご購入をお控えください。
貴金属製品につきまして、恐れ入りますが発送後のお戻しは承れません。