ウィーンの老舗仕立て屋と言えば、知らない人はいないWilhelm Jungmann & Neffe。
『Wilhelm Jungmann & Neffe』
向かいは国立歌劇場、隣はホテル・ザッハーとウィーンの一等地にお店を構える王室御用達の老舗仕立て屋「ヴィルヘルム・ユングマン&ネッフェ」。
1836年にレオポルド・ユングマンが工場を設立したことからお店の歴史は始まります。仕立て用小物の貿易会社「ユングマン&スタイナー」の設立を経て1873年、ヴィルヘルム・ユングマンと甥のヴィルヘルム・デュークスは現在の「ヴィルヘルム・ユングマン&ネッフェ」を設立。
1881年にはオーストリア帝国および王室御用達サプライヤーの称号を授与されました。今でも残っている当時のパターンブックにはSisiの愛称で有名なエリザベス皇后を始め、マリー・ラリッシュ=ワラーゼー伯爵夫人、ソフィー・チョテック伯爵夫人、オーストリア大公夫人マリア・ヨゼファ、ポルトガル女王マリア・ピアなどの顧客リストに加え、注文されたドレスの生地の見本、カットやスタイル、価格などの詳細が正確に記されています。また上流貴族のみならず、多くの財界や大企業の婦人たちも顧客として名を連ねていました。
高級生地を使った仕立てのスーツ、種類豊富なネクタイやスカーフなど、今もなお本物のエレガンスを追求するたくさんの人たちから愛されています。