3月の誕生石でもあるアクアマリン(Aquamarine)は、ラテン語で「海の水」を意味する言葉を与えられた宝石です。
付けられた名前が示すとおり、海の色を写し取ったかのような、すがすがしいマリンブルーの色彩は、そのまま海に溶けてしまいそうな美しさ。
この色ゆえに、古いヨーロッパの船乗りたちは、アクアマリンを、海の力が宿ったお守りとして、大切に扱っていました。
海の神秘を閉じ込めたアクアマリンの美しさは、夜になると一層輝きを増すため「宝石の夜の女王」と称賛されるほどです。
鉱物的に、アクアマリンは、ベリル(緑柱石)の一種です。
純粋なベリルは、無色透明ですが、アクアマリンは、ベリル中、わずかに含有される鉄によって、美しい青色を呈します。
アクアマリンの産地は主にブラジルで、その他アフリカなどでも産出されます。