皆さんは "優佳良(ユーカラ)織り" という工芸品をご存知でしょうか?
現在においてはほとんど流通しておらず、極めて希少性が高い北海道の織物です。
その起源も「北海道独自の織物を創る」ことにあり、創始者の木内氏が世界中の織物の技法を研究し、何千と試作を繰り返し、そうして辿り着いた末の賜物といわれています。
他のどこの地域にもない、北海道の自然の美。
それが、この一品に込められています。
「ただひたすらに、手をうごかして、良いものをつくること。」
「ひとの心に、日々の暮らしに、豊かさをあたえる、手のぬくもりのある工芸品を届けたい。」
これらの想いが結集したからこそ、創りあげるに至ったのだと確信します。
幸いにも北海道というテーマは、素材として限りない魅力に溢れていました。
それを作者が掬いあげ、景色や花々など、あらゆる自然を表現したものが優佳良織に込められています。
本品は「浮柄織」という織り方に分類される、サンゴソウを用いられており、北海道の夏を表現したものです。
模様を構成する緯糸(横糸)が、地の経糸(縦糸)から浮いて刺繍のように見える織り方で、その立体感がより強く自然の美を伝えてくれます。
夏は緑一色、晩夏には徐々に赤くなり、深紅へと姿を変えていきます。
その明暗の移り変わりをも表すため、染め分けをしながら作者の感性を存分に発揮した織物です。
ころんとした がま口に紡がれているため、可愛らしさとしても文句なし!
小銭入れとしてお使いいただくも良し、工芸品コレクションとしても良しな逸品となっております。
ぜひ身近に、北海道の自然の美を感じてみませんか?
■スペック
・織り方:浮柄織(サンゴソウ1)
・縦:8cm
・横:8cm
・奥行き(閉口時):2.5cm
※各寸法は素人による採寸となります。予めご了承くださいませ。