大リーグ、マリナーズのイチロー(当時30歳)は、2004年10月1日(日本時間2日)、本拠で行われたレンジャーズ戦で第4打席までに3安打を放って、今季通算259安打とし、1920年にジョージ・シスラーがマークしたメジャー年間最多257安打を84年ぶりに抜き去り、大リーグ新記録を達成した。4年間での通算安打数も921本となり、29~32年にビル・テリーがマークした918本を抜いて歴代単独1位になった。
イチローは1回の第1打席で左前安打すると、3回の第2打席では中前安打。「到達不可能」と言われた記録をあっさりと更新した。さらに6回の第4打席でも俊足を生かした遊撃内野安打を放った。イチローはこの試合、5打数3安打で打率は3割7分3厘。試合は8-3でマリナーズが制した。