芝公園内にあった東京第一勧工場陳列室の珍しい風景。勧工場は一つの建物内に様々な物品の陳列販売を行う現在の百貨店に近い施設で、「殖産興業」政策の一環として開設されたものです。 東京第一勧工場は、移転により、現在の港区役所あたりに明治21年開業。木造二階建ての和風建築を撮影した写真が残っています。 この絵葉書は、その二階の陳列室を撮影したもので、右手の甲冑が目を引きます。「雑貨に玩具、日需品又は土産として贈答用の品々」がおかれ「お客さんもまばら」との回想があるようですが、外国人向けの高価なものも陳列してあったことが分かります。 1908年の海外消印で使用された後に里帰りしました。状態:切手剥がし跡、四隅の傷み、経年による軽い変色があります。画像で判らない瑕疵があった場合は返品に応じます。