CORONA 3 left shiftです。
アメリカ製のポータブルタイプライターです。 ヘミングウェイが愛した逸品です。 シリアルナンバーから推測すると、およそ 100年前の 1922年頃の品と思われ、感慨深いです。
経年劣化、欠品による動作不良がありましたので、できる限り分解し不具合を直しました。 錆、汚れなども清掃し、潤滑油を塗布し、タイプが打てるようにメンテナンスしました。 タイピングするキーも同様です。
キャリッジを動かす純正ワイヤーはヒモ状のものですので、経年劣化により切れるリスクが大きいです。長く使用できるように金属の代替品ワイヤーに交換しています。 タイプピングが早い時や強めにタイプすると戻りが悪いキーがあります。またインクリボンのよれがありますので、手動でシュプールに巻き取ってください。 他のの動作確認で問題ないことを確認しました。長時間使用しておりませんので不具合リスクもありますが、通常のタイプ操作はスムーズです。タイピング終了音、チーンという音もでます。
インクリボンは新品を純正の シュプールに巻き直しました。 赤色印字で一部の文字に黒色が混じります。いろいろ調整しましたが、調整しきれませんでした。大事なタイピングでは黒印字をお勧めします。印字状態は画像をご確認ください。 インクリボンはそのままお付けします。 インクリボンの交換は、市販のシュプールはセットできませんので、リボンを純正のシュプールに巻き直すことになります。面倒ですが、愛着が増すと思います。
付属品としてオリジナルのブラシとオイル入れ容器があります。使用はお任せしますが、雰囲気だけでも楽しんでください。
フレームや各操作部品は、塗装が剥がれ、錆、汚れが出ていましたのでオリジナルの色に近い塗装をしています。 色ムラや塗装後の組付け時の細かな傷、汚れなどあります。 タイプキー上のCORONAのロゴと ペーパー送り部のトレードマーク はオリジナルですが、全面・背面の文字はラベルを作成し、貼付しています。 ハードケースは、割れなど大きな損傷は修復しました。傷、汚れは黒塗装しましたが隠しきれませんでしたので、それを活かし使い古したダメージ風に塗装しています。
商品到着後、すぐに使用できます。キーボタンや各レバーの操作、リボン交換方法など 自作の簡易的な操作説明書をお付けします。全ての説明ではございませんが、ご利用できるかと思います。 またインテリア、オブジェとしてもよろしいかと思います。
実働品ですが、年代ものですので経年劣化による不具合があるかもしれません。 以上、ご理解の上、ご購入をお願いいたします。神経質な方は、ご購入をご遠慮ください。
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