和紙に印刷された月岡芳年の月百姿の有名図柄5枚セット。 印刷にもかかわらず裏面を見るとまるで摺ったように裏面からも絵が透けて見える本格派! 表面(印刷面)はツルツルですが、裏面は和紙らしくざらざらしています。
■月岡芳年 5作品セット(5) 和紙複製仕上げ A4サイズ ---------------- ①月百姿 千代能かいたゝく桶の底抜けて みつたまらねは月もやとらす ②月百姿 むさしのゝ月 ③月百姿 ほとゝきすなをも雲ゐに上くるかな 頼政とりあへす 弓張月のいるにまかせて ④月百姿 住よしの名月 定家卿 ⑤月百姿 浅野川晴雪月 孝女ちか子 --------------- サイズ:A4(210×297mm) 紙厚:約0.10mm
■使用和紙:奉書紙 --------------- 奉書紙の由来は室町時代まで遡ると考えられており、当時幕府が公文書を作成するために用いていた最高級の公用紙のことです。 おもては平滑でぱりっとしており、裏面はざらっとした紙の質感が感じられます。 淡く黄色みがかった「生成」。
木版画の下描きを写す時に、この和紙をトレース紙として使用し、版木に貼り彫師が彫るという用途でこの紙を使用する方もいます。 ---------------
▼月百姿とは --------------- 月をテーマとした全100点揃物の大判錦絵です。 8年を掛けて完結し、1892年(明治25年)6月の芳年の死の直後に100作品に目録と序文を添えた画帖が発売されました。 幅広い画題と多彩な画風を駆使して描かれた、芳年の最後の大作・代表作の一つとされています。 本作における画号は大蘇芳年です。 ---------------