【アイテム説明】
1860年代後半から1870年代半ば頃までに、
フランスで作られたダブルリーフファンです。
ナポレオン三世とウージェニー皇后の統治頃は、
ロココ・リヴァイヴァルの時代とも言われ、
大きなクリノリンドレスに合わせて扇子も大きく、豪華で、
リーフに描かれる絵も、
18世紀のブルボン王朝を偲ぶロココ絵が好まれました。
骨は分厚くて重い、マザーオブパール(白蝶貝の母貝)で、
大変細かく透かし彫りがされているにも関わらず、
折れや、修理跡のない、とても素晴らしいコンディションです。
リーフは両面とも紙で、両面とも全て手描きです。
1800年代半ばは既に、フランスにおける扇子の大量生産が
始まっていた為、表は手描きでも、
裏はプリントを使用する事が多かったのですが、
この扇子は両面とも手描きで、
金彩もプリントを使用せずに、手で仕上げてあります。
マザーオブパールの金彩は、
叩いて薄く伸ばした「金箔/ゴールドフォイル」を貼ったもので、
最も高価な技法です。
彫刻されたマザーオブパールに金箔を貼ったあと、
丁寧に艶出しをされ、ぴったりと貝に張り付いて(押されて)いるので、
貝に施された彫刻の線が、金箔越しに見えています。
絵は若い貴族男女の寛ぐ風景でロマンティックシーンと呼ばれています。
手間暇かけられた贅沢な扇子を、
ぜひ詳細画像でご覧下さい。
【サイズ(約)】
ガード:26.8cm
最大幅:50.3cm
【マテリアルとデコレーション】
・ガード、スティックは白蝶貝の母貝
・白蝶貝に彫刻、透かし彫り、金箔(純金)の箔押し(ゴールドフォイルアタッチド)、
金箔の艶出し、磨き
・両面のリーフ、エッジは紙
・リーフ内のリブは、ウッドか紙
・両面にグワッシュ顔料による手描きの田園人物図、金彩
・ピンはブラス、リベットはグリーンのペーストとシルバートーンのメタル
・ボックスは木に型押しした紙、金のトリム
【こちらの私のブログに、その他の画像が掲載してある事があります。
ぜひ全てご覧ください
http://gracefulantiques.blog51.fc2.com/blog-entry-1136.html 】
☆届きましたら、テーブルの上で、扇子をゆっくりと開いて下さい。
☆このアイテムは雑貨ではなく美術工芸品です。
評価に不安を感じる方とのお取引きは、
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予めご了承下さい。
【返品の可否】
このアイテムは雑貨ではありません。
返品不可のアイテムです。
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なるだけ善処致しますので、取引ナビよりご連絡下さい。
【お願い】
遠方に、老いた母が独りで暮らしております。 急用で、突然留守にする事があるかもしれません。
その時は、自己紹介欄に帰宅予定日を 書いておきますので、 ご入札前に、必ず御覧になっておいてください。 東京に戻りましたら、 すぐに対応致します。 (入札がない時は、出品を取り消してから 出かけます。)
他にも、
バラエティに富んだアンティークを
色々と出品させて頂いています。 是非ご覧下さい。
以上、ご不明な点がありましたら、
ご入札前にご質問下さい。