国鉄急行大社号記念急行券(未使用)1枚です。昭和41年9月24日に岐阜駅で発行された当時ものです。 経年によるヤケ・スレ・裏面に若干の汚れ等がありますが、ヤブレや書き込みはございません。 切符の表面のは、気動車急行と出雲大社の社殿が、裏面には運行時刻表が記載されています。 急行大社は、昭和41年10月1日のダイヤ改正で誕生しました。 名古屋駅を午前9時台に出発して、終点の大社には午後20時台に到着する、所要時間約11時間の長距離急行として運行されていました。 経路も独特で、東海道本線-北陸本線-小浜線-舞鶴線-宮津線‐山陰本線‐大社線の7路線を通り、3回の方向転換を行う大回り急行として有名でした。(一部の車両は、金沢始発) この様な大回り列車が誕生した経緯は、はっきりしませんが運行経路の京都府丹後地方は山陰地方との結び付きが深く残っており、文化や言葉の他、強い出雲大社信仰が続いていたとされています。(個人的には、それなら敦賀始発とか米原始発でもよいのではないかと思いますが)また、名古屋‐米原間や鳥取-米子間など一定の都市間輸送の役割もあったと言われています。 キハ28、キハ58、キロ28等が所定9両編成で活躍した懐かしい列車を思い出しませんか?