今から約1000年前、雅(みやび)やかな宮中では、暇を持て余した貴族たちが、歌合せ(うたあわせ・紅白歌合戦みたいなもの)を行っていました。 マサの宮さま・・・有明の
月の出でにし
暁(あかつき)に
滑り落つるは
ねぼけ娘か
*有明の月というのは、明るくなっても空に残っている月の事。つまり、夜の最後の方で出てくる月だから、沈むのも遅く、日中見える。
*暁(あかつき)は、夜の一番最後の頃。つまり、あともう少しで朝になる頃の夜。
*お呼びがかかるのを一晩中待ち続けた娘。だが、その夜は、ダメ。白み始める空を見に廊下に出たが、寝ぼけて滑り落ちる。
平安時代、高貴な貴族たちが蹴鞠をしたり、歌を詠み合ったりしていた宮中の事を、「雲居(くもゐ)」と言ったり、「雲の上」と言ったり、「九重(ここのへ)」と言ったり、「内裏(うち・だいり)」と言ったり、いろいろ言いましたが、イメージとしては、「雲の上」が一番分かりやすいのではないでしょうか。その雲の合間から暖色系の十二単(じゅうにひとえ)をまとった上級貴族の娘が転がり落ちてきたようなイメージ・・・・・、それがこのルースのイメージとしては、ぴったりです。シルク状のインクルージョンが雲、背景(土台部分)は高貴な色彩「紫」を含む独特なピンク、そして、湧き出てくる光の粒粒は、最高級のパパラチアサファイアと同じランクの美麗なピンクオレンジ・・・・・。指に乗せて光の下でご覧になると、その奥ゆかしい美しさに、思わず叫びたくなる衝動にかられます。実に美しいです。 しかも、このタイプのベトナム産非加熱パパラチアサファイアで、内部に変なごみ系インクルージョンがなくて、カットや全体的シェープもよい「2ct以上のルース」は滅多にありません。サイズが大きいと、大体汚らしいインクルージョンが入り込んでしまうのです。そんなもんなのです。 鑑別書には、「PADPARADSCHA SAPPHIRE」「NATURAL CORUNDUM」「2.18ct」「ORANGYーVIOLETISH-PINK」「8.12x7.61x4.16㎜」「CUSHION」「NO HEAT」「NO TREATMENT」「VIETNAM」との内容が明記されています。
*写真は、2~3日後に、アップします。
(2024年 9月 21日 21時 52分 追加)
???・・・、今回のベトナム産コランダムでの「NO1」が、なぜ残っているのか、ワ・カ・リ・マ・セ・ン。ほんまの、ほんまに、感動的ですから、ぜひ、ぜひ、どうぞ。一生ものです。唯一無二です。そして、2ctアップの非加熱パパラチアサファイアですから、絶対に値打ちがあります。某が値段交渉で「ああだ、こうだ」と言って頑張った結果、このリーズナブルなプライスになってますが、現地での一般的な仕入れプライスで言うと、今回のお値段(280000円)を超えています。一見、あれ。女性なら、見たら叫ぶんじゃないでしょうか・・・・・。このルースの素敵さに。