PAFクローンの最高峰"Antiquity"です。
シリアルナンバーが10から始まる2010年製のリアとフロントのセットで、裏面にはSeymour Duncan氏の直筆サイン入りです。
今のアンティクイティはレリック加工が弱くヴィンテージ感がないように見えますが、当時の物はもう少し強くエイジングが施されていたと思います。
こちらも同じように今のものと比べてヴィンテージ加工が強く、更に長年使っていましたので新品には代え難いオールドピックアップの様な風格があります。
巷でいわれる"ピックアップも経時で音が良くなる"の理屈で言えば、新品にはない魅力がたくさんあるかと思います。
なお新品がサウンドハ◯スさんでもう少し安く購入できますが、現行の物はほとんどがダンカン氏の右腕的存在のMaricela Juarezさんのサインだそうです。
出力と抵抗値は最終画像テスターチェックをご参照ください。
フロントとリアでバランスの良い抵抗値だと思います。
有名どころのPAFクローンはいくつも試してきましたが、個人的にはその中で群を抜いて完成度の高いピックアップがアンティクイティだと感じます。
クリスピーなトーン、バイト感、弦の分離感、エア感、サスティーン、歪み乗りの良さ、他のPAFクローンはどれかが突出して際立っているのに対して、このアンティクイティは全てをバランス良く網羅しているという印象です。
PAFの音か?と言うと全然違うのですが、オリジナルPAFよりも弾力と程良い太さもあり、とても使い易い枯れた感じのあるオールドタイプのハムバッカーです。
クリーンクランチではなく、強めの歪みで音作りされる方はもしかしたらPAFを超える満足度を得られるかもしれません。
(2024年 6月 6日 11時 51分 追加)
2つともにレスポールに取り付けるのに充分なリード線の長さがあります。
(2024年 6月 19日 0時 50分 追加)
リード線の長さは、ネックポジション36cm、ブリッジポジション24cmとなります。