ヒマラヤにおけるアルパインスタイルを初期から実践し、日本の伝統的な登山法と欧州のアルピニズム的な登り方を融合した日本を代表する登山家の半世紀。 その登山観を創り出し、支えたのは世界一の豪雪といわれる厳冬の剱岳、黒部での数々の経験だった。 とりわけ幻の剱沢大滝へと肉薄する姿は、山恋を超越して山に没頭する男の魂の叫びとなっている。剱岳や、ヒマラヤでのエピソードを豊富に紹介しながら、昭和の登山史、そこに挑んだ登山者たちの思いを綴り、「登山とはなにか」の答えにまで迫る。 登山専門誌「岳人」に長期連載され、その簡潔で誠実、迫力ある登山報告や独自の登山論が注目を 集めた。知られざる厳冬期の剱岳と黒部渓谷の貴重な解説書でもある。
著者について
1949年、高知県生まれ。大阪市立大学出身。黒部峡谷の幻の剱沢大滝を見て登山に熱中。剱沢大滝初溯行。ゲントIIとランタンリルンに初登頂。剱沢積雪期溯行。先鋭的な登山法で、8000m峰のカンチェンジュンガ、ナンガ・パルバットなどに登山し、世界的な登山家として注目を浴びる。滑落事故で、膝に致命的な障害を受けたが、怪我を克服して、冬の剱岳・黒部、ヒマラヤと鮮烈な登山を続け、日本の登山界を牽引してきた。
著者略歴
和田城志
1949年10月21日、高知県香南市夜須町に生まれる。高知県立追手前高校を経て、1969年、大阪市立大学工学部応用物理学科に入学する。登山は高校時代より始める。本格的な登山は大学山岳部に入ってからである。1972年、大学を中退し、大学の仲間たちとダイコー産業株式会社を設立入社する。冬の剱岳、雪の黒部川を中心に、冬山登山を続ける。1987年、同社退職、北アルプス立山で遭難、二年間無職。登山を一時止める。その後、家具会社に就職、登山を再開する。1999年、体力の限界を感じ、登山の一線をしりぞく。2007年、母の介護のため退職し、無職になる
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剣岳
剱岳
雪山
冬山
アルパインクライミング
中古品です。
自宅で保管していました。
スレやキズ、経年劣化はある状態です。
中身は概ね綺麗です。
古い本ということをご理解の上、お願いします。
宜しくお願いします。
a19.22.3.8