オーディオテクニカのフルレンジスピーカー「AT-SP80」です。
以下の整備を施しています。
・ バスレフダクトの新設
・ 配線の引換え
・ コネクターユニットの整理
・ ネジの変更
キャビネット内部にMDF製のスリット型バスレフダクトを新設しています。(写真9枚目右下)
ダクト内部にはフェルトを張っています。共振周波数は74Hz付近。
内部配線もオーテク製で引いています。極太ケーブル「AT6159」を使用しています。
背面のコネクターユニットを整理しています。(写真9枚目左下)
スナップイン式からバナナプラグ対応のポストに換装。また、フォンジャックは撤去しています。
ドライバーユニットを固定するネジは、ナットを埋めこみミリネジに変更しています。
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キャビネット外観は、樹脂製のエッジプロテクタに一部擦り傷があります。(写真8枚目)
板材には、片方の底部にブラケットを固定した跡のビス孔があります(写真7枚目)。孔は内部から塞いでいます。
グリルネットは固定式で、原則着脱できません。
全体的に、わずかにタバコの臭いがあります。
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1986年頃発売のパッシブスピーカーです。当時のオーテクのコンポは、PA機器とミックスしたような製品を展開しており、スピーカーもPAに寄せた無骨なデザインなのが特徴です。
能率が高く押し出し感のある音。特性上は典型的なカマボコですが、聴感では小さくまとまることなく、自然な伸びがあります。メリハリのある聴いていて気持ちの良い音です。
整備では、バスレフの構築と外装のヤニの除去に時間の大半を費やしています。
新たに設けたダクトは低音域の延伸をしつつ、オリジナルから雰囲気が離れないようチューンしてあります。
また、インナーケーブルとしては異例の太いケーブルを採用し、高能率に磨きをかけるなどしています。
当時としてもややニッチなため、入手の難しいレアな製品かと思います。
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主な定格
・ 1スピーカー/バスレフ型/防磁設計
・ 16cmフルレンジドライバー
・ 寸法:210W x 290H x 234D mm
・ 重量:約4kg
・ インピーダンス:4Ω
・ 再生周波数帯域:45Hz~16kHz
・ 定格入力:60W
・ 最大許容入力:120W
・ 出力音圧Lv:95dB/w/m