時代物 螺鈿蒔絵 唐人物図 小引出し
蒔絵と螺鈿が施されている非常に煌びやかな小箪笥です 。 なんといっても螺鈿の美しさには目を見張るものがあります。 人物の輪郭には切金が置かれていることで一層際立ち目を惹きます。 更に人物の表情や動きが一人一人異なり、とても精密に描かれています。 引き出しの絵柄からは日本の風情を感じることができ、 持ち手の金具もかわいらしい花形で仕上げられています。 どの面も大変優美であり、鑑賞の見ごたえがあります。
共箱の裏に作者の銘記載があります。
★近似品の参考落札価格は 1,149,000円 です。 ここ をクリック! ☆YouTubeで動画をご覧いただけます。 ここ をクリック
サイズ 高さ約13×幅約10.8.×奥行き約14.5cm 状態 時代経過による 小擦れ、漆剥がれ、 小アタリ、欠け、 汚れ等あり。 付属品 ・共箱
・共布
蒔絵とは
蒔絵(まきえ)は、漆器の表面に漆で絵や
文様、文字などを描き、それが乾かない
うちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで
器面に定着させる技法、もしくはその技法を
用いて作られた漆器のことです。
この日本独自の技法は奈良時代から
1200年以上にわたり、漆器の魅力の
一つとなっています。
蒔絵は以下の3つの技法に大別されます。
【平蒔絵(ひらまきえ)】
筆で生漆と呂色漆を塗り、金属粉を蒔いて
作成される技法で絵や文様だけが少し
盛り上がります。
安土桃山時代に流行しました。
【研出蒔絵(とぎだしまきえ)】
平蒔絵と同じ工程を経て、黒呂色漆を絵や
文様を含んだ器面全体に塗り重ねることが
特徴です。
【高蒔絵(たかまきえ)】
透明漆に炭や鉱物の粒子を混ぜて
粘度の高い漆を作り、それを器面に塗って
文様を隆起させ、乾燥後に平蒔絵を施します