今は手に入らないオールズのトランペット Orera Fanfareモデルです。
1957年製。一番脂が乗っていた時期の個体です。
オールズはメンデスモデル、アンバサダーなどが有名ですが、このオペラはレコーディングやスーパー、スタジオモデルと同じくオールズの上級モデルで音色やピッチも抜群です。
その名の通りクラシックでの使用を想定した作りでLボアです。堂々とした音が出ます。
優しく吹くとスムースなトーンで古いベッソンやコーンに似ている音がします。
現代の楽器とは一味違う暖かみのある音色ですが、機能面で劣るということはなく十分に張り合える楽器です。
浅いマウスピースで高音域を演奏した時の鳴りも抜群で、図太い音がします。
ソロ、吹奏楽でも個性を出せそうな音色感です。オールラウンドで使える音色です。
オールズ社は多くの特許を持ち素晴らしい機種をいくつも製造販売していましたが、現在はスチューデントモデルのみを製造しています。
造りはかなりしっかりしており、古いものですが十分に使用できます。
2番管のカニ目には貝が埋め込まれており、非常に手が込んでいます。
またベッソンからの流れを汲む長めのマウスピースレシーバー、3番管に入る部分のチョーク、豪華なブレースなど細部まで凝った作りです。
この個体は奇跡的に演奏可能なコンディションで、バルブ・スライド気密性◎です。
気密が残っているオールズのオペラはほとんど出回らないと思います。
また音程もかなり良いです(私感)。
完全にローブラスです。
至る所に修理跡があります。ベルを直した跡もありますが、全て影響しないよう熱を加えて処理してあります(一度ベルを外しています)。
大事に保管しており出品は非常に迷ったのですが、大切に使ってくださる方にお譲りしたいと思います。
ケースなし。マウスピースなし。
出品にあたり、楽器店で清掃と点検をしてもらいました。
高値で取引されているトランペットです。
この機会にぜひ!
ご質問などお気軽にどうぞ。
古いものなので、ご自身の判断でご購入をお願いいたします。