ご覧いただき、ありがとうございます。 audio-technica オーディオテクニカ AT-6210 Super-PCOCC=アズキャスト工法 夢の単結晶導体=1,5mmφ/単線 プラグピンもPCOCC 1mペア の出品です。
銅の組織を司る結晶構造の粒界=結晶組織の境目は、1mあたりでいうと、一般的なタフピッチ銅(TPC)で 150,000個 音響用ケーブルではお馴染みの 無酸素銅(OFC)で 50,000個、高音質で知られている有名な日立製 LC-OFC (線型結晶構造)で 20個 その一方で、夢の単結晶/シングル クリスタル=Super PCOCCでは 1~2個 という具合に究極とも云える 極限のマテリアルと言っても過言ではないと思います。 銅の結晶構造で、これ以上のポテンシャルを有している導体は、古今東西 これしか存在しませんし 恐らくは この先、遠い未来に置いても、永遠に唯一無二/孤高の存在で有り続けることでしょう 製造工程に手間や時間が掛かりすぎることで、大量生産は困難ですし たいへんにコストが高い素材になってしまったために、短命に終わってしまいました。 現代では効率最優先ですから、こういった手間暇かけて丁寧に造り上げた秀逸なプロダクツが 生まれにくい時代と云えますので、オーディオ全盛期の遺産(レガシー)として誇らしい内容を保持しております。 いまでも固定ファンの多い導体= PC-OCC ですが、単線の採用例は数少なく、認知度も高かったとはいえません。 今となっては、お宝レベルの たいへん希少なお品物となってしまいました。
オーディオ全盛期であった1980年代の中頃でしょうか。 ケーブルで 音が変わることが、広く認知されていった時代でございました。 我が国でも、大手の電線メーカーが意欲的に開発し、それぞれが力作でありました。 大きく分類すると、導体の不純物を取り除き、素材の純度を向上させる方向性と もう一方が、銅の結晶レベルでの境界を減らすことで、信号伝達ロスを改善するベクトルです。 (後に、この2つの方向性を突き進めていったマテリアルも開発されていきます) 前者は、Ortofon や Acrotec、SAEC などが 代表的である一方(8n/7n/6nなど) 後者は、古河電工 の ”PC-OCC” や 日立電線 の ”LC-OFC” が有名でした。 古河/日立とも、各社にOEM供給し、数多くのメーカーからの採用例がありました。 残念ながら FURUKAWA と HITACHI 共々、経営上の理由から、生産を取りやめておりますが 2社の果たした オーディオ界への貢献は、誠に多大だったと思います。
audio-technica といえば、あまりに有名で大手すぎるせいでしょうか ともすれば ”ビギナー向け”との位置づけに甘んじているきらいがあります。 オーディオテクニカのケーブルは、過去から現在までに、モデル数も非常に多岐にわたり 正直、駄作もたいへん多いのですが、その一方で 極わずか、傑作品が存在していたことは見過ごせません。 個人的に、セラミックシースやチタンシースを採用したころのモデルには、すっかり関心もなくなりましたが 「ある時期」までの同社ケーブルは魅力的で、数多くコレクションしているくらいでございます。
プラグのセンターピンにもPC-OCCが採用された、オールPCOCCケーブルでございます。 製造工程に時間と労力がかかり過ぎるため、極めて優れた導体であったにも係わらず 採算が取れないことから、惜しまれながらも製造停止になってしまったPC-OCC ( 単結晶状 高純度 無酸素銅)は 千葉工業大学教授である 大野篤美氏が考案した Ohno Continuous Cast = OCC製法 ( 加熱鋳型式連続鋳造法)で造られた 単結晶 無酸素 高純度銅線のことで 製造元の古河電工が「PC-OCC」と商標登録していた関係上、同社が製造したOCC導体が PC-OCCと名乗れるわけです。 この製法で造られた導体は、結晶境界が理論上ゼロという 信号伝達を妨げる要素がない材質で その奏でる音質が多くのファンを虜にし、サエク/アコリバ/オヤイデ/クリプトン/ハーモニックスなどなど 数々のケーブルメーカーが主力商品に挙って採用していた、たいへん有名な電材でございました。 我が国では 生産国であったが故に、ありふれた印象を持たれるかもしれませんが 海外では、銅材の中で最も優れた導電率を誇る、すごぶる高い評価を確立している導体になります。 その導体のさらなる飛躍を目指して開発されたのが、このスーパーPCOCC でございます。 銅線の結晶境界を極限まで減少させることを主眼に、更に手間を掛けることで、それを実現した導体。 完全なる単結晶の高純度銅を採用した 非常に希少性の高い名作ケーブルでございます。 PCOCCを鋳造状態のまま、一切 加工はせずにケーブルに採用したことで、加工による歪みや変異を排除できたことにより 信号伝達方向の結晶境界をゼロに保った導体。 当時は「世界初。夢の単結晶。スーパーPC-OCC」と謳って、大々的にPRしておりました。 アズキャスト工法で造られ、加熱鋳型を用いて ゆっくりと じっくりと 鋳込んだ導線を、 ダイレクトにリールに巻き上げながら製造された この導体。 当時は交代しながら、不眠不休で作業に従事したと聞きました。 まぁ、昔はこういうことができた時代だったわけでございます。
使用に伴うキズやスレなどがありますが、目立つダメージなどないように感じます。 他に見落としがあるかもしれませんが、画像を最大数 掲載いたしましたので、ご参照ください。 画像を最大数掲載いたしましたので、ご参照ください。 外観の判断は個人差もありますし、受ける印象も様々だと思いますので 見た目を重視される方は、恐れ入りますが 入札をお控えくださいませ。 中古のオーディオ製品という観点からのご検討をお願い致します。 実に様々な方々がいらっしゃいますことから、誠に恐縮ですが 原則 ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルでお願いしたいと思います。
ヤフネコ コンパクト便にて、全国 送料無料で お届けいたします。 包装・梱包は、リサイクル材を活用させていただきますので、ご了承願います。 なお、評価を希望されない方もいらっしゃいますことから 当方への評価を頂きました方に、折り返し 送信しております。 評価不要の方は、当方への評価も不要でございます。 どうぞ宜しくお願い申し上げます。